2015 photos

幼い頃から絵を描くことが好きでした。光や色を感じることが好きでした。

中学生の頃に写真に興味を持ち、高校生になって初めて自分のカメラを手にし、

大学時代は様々な出会いの中で『自分の思い描いた世界を作ること』に夢中になりました。

 

表現をする、ということが自分にとって空気のように大切なことだと気付いたのは社会人になってから。

当時の私は、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを立ち止まって考える余裕すら無く。

趣味に時間を割くことや人と話す気力も無くなり、目の前の事しか見えなくなっていました。

 

そんなある日、体調を崩し仕事を休むことに。

もし明日死んだとしても、誰も私の作ったものを知らない」という自分の状況に

どうしようもない虚しさを感じました。

 

だからといってすぐにエンジンをかけられるような状態ではなく。

まずは「無理せず、楽しく、自分のつくりたいものをつくる」ことを第一に、

楽しくものづくりをしていた頃の自分を思い出しながら制作を始めました

 

もがきながら作った2015年の5作品。

誰かの手元にも残ってほしいという思いから、初めて写真集にもまとめました。

自分の思う可愛いものや、言われて嬉しかった言葉、日頃思うこと、そういう自然に湧き出てきた気持ちから作った作品達です。

まだまだ拙く荒削りですが、少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。

side story

あまいあまい香りで誘って

まるで「あなたの思い通りになんてさせないわ!」とでも言いたげな、すぐに溶けてしまうアイスクリーム。「可愛らしくない女の子こそ可愛い」「人の気持ちは曖昧で不確かですぐに無くなってしまう」そんな二つの気持ちから。

冷たい扉の向こう側

暑い昼下がり。

冷蔵庫の中に閉じ込められているアルコールちゃん。

禁酒中だった私の目にはなんとも可愛く憎く映ったのです。

 

夢見るメランコリ

テレビから流れる暗いニュースも、誰かの幸せな話も、心無い他者の声も、何も聞きたくない。好きなものに囲まれた心の一番深いところで、殻に閉じこもって、ぼんやりと過ごしていたい。

Sunshine girl!

kyokoちゃんが、私のことを「沢山の光がぱーっと飛んでくるようなイメージ」と言ってくれてたのが嬉しくて。きらきらと輝ける人になりたいなーと思って。向日葵!

キレイゴトで恋なんかできないわ

恋の矢を折るキューピッドちゃん。誰かの恋が成就するには、誰かの恋を折らなくてはいけなくて。恋に正解も不正解も無くて、どんなに純粋に見えたってそれの裏には綺麗じゃない感情が渦巻いていて。でもそれも含めて恋なんでしょ?